生活水準

前に、何かのテレビ番組で、その家の生活水準は冷蔵庫を見たら分かるって言ってた。
ちなみにうちの冷蔵庫は、開けた人が大体「うわっこんな立派なのに中何も入ってないじゃん!どうなってんの?普段何食べてんの?」というようなことを仰るくらいにはスペースに余裕があります。
何も入ってなくはないよ。入ってるよ。
ただちょっと人のおうちより少なくて、物が入ってるスペースより空いてるスペースのが多いだけで。
…と、普段の私なら冷蔵庫の中がいかにスペースまみれだとしても特に気にしないのですが、あの、愛媛のお宅で散々良い生活を送らせて頂きまして、こう、おうち帰ってから、我が家の冷蔵庫見ると、なんとも貧相…というか、物悲しくなってしまってね…。
愛媛では法事があった関係で、どこぞから色々と供え物的な物を頂いていたし、元々よくどこぞからよく物を頂く家だし、そもそもそれがなくとも冷蔵庫をこれでもかというくらいにいっぱいにしているお宅なので、ジュースとか、果物とか、ゼリーとか、和菓子とか、洋菓子とか、その他諸々、もうね、好き放題食べたいままに食べてそれでも日々補充されていて食欲に胃袋が追いつかない状態だったんですが、おうち帰ってくると、その贅沢さに気づくよね。
ジュースとかお高くて常に何種類も冷蔵庫に置いとけないよね。
水か茶を飲めって感じだよね。
果物なんて、もってのほかだよね。
旬の時期で特売でどうしても食べたい時なら買うけど、常にはないよね。
そして明らかに貰い物な感じのお菓子とか、ありすぎて困るどころか、今までろくに頂いたこともないよね。
頂いたとしても、勿体無くて大事に食べるよね。
決して無造作にその辺の箱とか籠とかにまとめて入れて置いて毎日つまみながら「減らないなぁ」とか呟いたりしないよね。
むしろ「減らなければいいのに…!」とか思いながら断腸の思いで食べるよね。
というわけで、貧しい食生活を目に見える形で文字通り目の当たりにして、途方もない虚無感と悲しみに暮れた私は、つい買い出し中に嗜好品を欲望の赴くままに買ってしまい、気づくと五月の残金が220円になってた。
あれ…これでも多少は自重したんだけど、な…。
しかも自重した結果、冷蔵庫の中身はほぼ通常営業でスカスカだけど、スナック菓子とかレトルト食品とか、要は常温保存出来る系の食べ物を入れる棚がいっぱいに。
いやだってスナック菓子のが安いんだもの…。
お高いお菓子とか!果物とか!買えないよ!涙を堪えて通り過ぎたよ!!!
それでも残金220円。
世間って世知辛い。
いや、家を空けるから極力冷蔵庫の中身を空にして出て来たので、その分の補充もあったんだけど。
それにしたって酷すぎる。
ていうか野菜室にチョコを除いたら腐りかけた人参のカケラしか入ってない時点で何かが駄目な気がする。
いや、まぁ、それは比較的いつものことと言えば実際そうなんだけど。
来週から何を食べて生きていこう…と考え遠い目をしながらおうち帰ったら、実家からの生活費の支給が来てて、喜んだのも束の間、そういや私、来月は結構な額の出費する予定でございました…orz
どうすんのコレ。
うわぁマジか。
まず三ヶ月に一回の婦人科の月だからまずそれで一万でしょ、コンタクトなくなったから眼科に行って注文して一万でしょ、携帯料金引き落としてる口座に預金がなくなったから一万は入れなきゃでしょ、というか二万くらい入れとくつもりだったんだけど、…あれ、おかしいな。
うん寝よう。よし寝よう。
とりあえず今日は寝よう。
しかし、アレか、ついに自分的ボーダーラインを切ってしまうというか、これ以上はここから無闇に使わないと決めていた預金に手を出さざるを得ないというか、下手したら愛媛にて「また来てね」という言葉と共に握らされたお金に手を出さないとな感じかもしれなくて、いやそれはいくらなんでも外道の所業だろうとは思うんだけど、えっ、マジで?
いやいやいやいや。
うん、ちょっと、明日にでも家計簿つけながら一人反省会をしつつ、六月の生活費のやりくりについて真剣に考えようと思います。
こうなってはニートを返上し一時的にフリーターになることも視野に入れ検討しなければならないかもしれん。
まさに苦渋の決断だがやむを得ない。
ニートの…尊厳が…引きこもりの…決意が……梅雨明けまでは篭っていようと思ってたのに…ううう。
いや、まだ悪い方のシナリオを描くのには早すぎる。
出来ればまだしばらくニートな引きこもりでいたい。
しかし何が悪かったんだろう…と、ふと部屋を見渡したら明らかに増えた漫画とラノベの山が見えたけど、うん、何が悪かったんだろう…。
とりあえず今日は寝よう。そうしよう。
そして眠りに落ちるまで、隠したまま忘れてるへそくりがないか真剣に思い起こしてみよう。
神様、もしいるのなら、今すぐ三万円くらい…あっちょっと贅沢でしたすみません一万円でいいので、恵んでください…。神様…。
ていうか一から十まで全部が全部徹頭徹尾要するに、働けっつう話なんだけどね!
働きたくないでおじゃる。