グロをください - つれづれ。

久しぶりにグロい夢を見た。
家族で田舎に遊びに行って、親戚の家に滞在中、私とすこぶる仲の悪い方の妹が現地男性といい感じの仲になって、そして田舎から帰る直前に妹は男と失踪を試み、翌日の朝、親戚の家の目と鼻の先で男に惨殺され見るも無残な遺体となって発見されて男はそのまま逃亡、という感じの内容だった。
惨殺っていうか、なんだろう、多分車かなんかで数メートルにわたって引きずるように道にすり潰したみたいな感じで、かろうじて原型は分からなくもないけど、人間の形と挽肉の中間みたいな感じの死体で見つかって、死体を回収してもなんかもうこれ肉の寄せ集めだよねみたいな感じで人間味がなくて、死体を引き取った現場からも完全にそこにあった感がなくならなくて、この肉どうしようかみたいな話をしたりとか、本来は存在しないと思われる謎の土着宗教的ななんやかんやがあって死体含む事後処理で揉めたり、目が覚めるまで結局犯人と思しき男は見つからなくて現地がそこはかとない恐怖に包まれたり、なんかそんな感じの夢。
夢の中で、別に妹が誰と良い仲になろうが駆け落ちしようが失踪しようがそこまでは全部どうでもよくて横目で見過ごしてたんだけど、まさか死体で見つかるとは思ってなくて、だからそこからが異様に鮮明で、しかも何故か第一発見者が散歩しながら動画撮影中の人だったとかで日常に突然死体が転がってる様子の一部始終ＶＴＲで見せられて、さらには何故か死体も現場もこの目で確認することになって、ついでに言えばこの肉（妹）この後どうしようかみたいな話し合いにまで参加してて、ただひたすらにグロかった。
割と後味の悪い夢を見るとある程度マシな結果を意識的に誘導するまでは何度でも寝直して夢をリトライするんだけど、今回はとりあえず犯人らしき男が見つからないのが怖かったからそこだけ見たいと思って何度か寝直したもののその度に新たなグロ映像を見せられて、諦めて起きた。
何だったんだろう。
特に夢に影響を受けるようなグロ作品を近々に摂取した覚えはないので、完全にふってわいたグロ。
いや平気というか比較的好物ですけどもグロ。
夢診断とかしたらどうなるんだろう。
私の精神状態大丈夫なの？と不安になりましたが、ぼんやり半日自己分析した結果、昔から死ねばいいのにと思っている妹の死に夢も中でも夢から覚めても特に喜びも悲しみもなく、ただグロだけが心に鮮明だったので、多分純粋に心がグロを求めているのだと思われ、とりあえず可及的速やかに何かグロいのを摂取しなければならないかもしれない。
多分対象が妹だったのは偶然というか、私の顔見知りで死んでも他人相手程度にしか心が動かなそうだったのが丁度妹だったから選ばれただけのような気がする。
モブの代わりに死体になる妹。
それもどうよと思うけども、まあ事実「あーコレ妹かーまじかーえー逃避行したんじゃなかったの何でこうなったんだ世に言う痴情のもつれってやつかうわー怖っ、あっ親戚の手前やっぱ身内を無残に殺されて心を痛めてるっぽく沈痛な面持ちにしといた方がいいかなって言っても諸々の話とかやることとか山程あってそれどころじゃない気もするからもう地でいいかめんどいしかし死体は興味深いな」くらいの感情しかわかなかったので、うん、ドンマイ。
でも夢の中で妹の死体に好奇心で胸を膨らませるのは大分ヤバイ人っぽいからやはり現実世界でなにかグロを摂取しようそうしよう。
でも夢であんな鮮明なグロ見ちゃったらもう手近にある漫画も小説もなんかそこまでじゃなく見えてしまって困っている。
映画とかの映像作品…いや、もういっそノンフィクションで攻めるか…こんな夢見るより多少は不謹慎さもマシだろう…。
という方針が決まったところで今日ももういい時間なのでグロ摂取することなく就寝と相成り今夜も素敵にグロい夢を見るかもしれないと若干怯えている。
グロいのは割と好物なんだけど、そういう自分はどうかと多少思ってはいるんだこれでも。
流行の恋愛映画とか見て「すごい泣けるー」とか言う感じのお嬢さんだったら良かったなあとか思うけど、それもう私じゃないね。
どこまでも残念な人間…。
とりあえず手頃なノンフィクション本読もう…物足りなさそうだったら図書館にでも行こう…。
あっ、でもなんか私好みのグロ本って割とことごとく倉庫保管になってていつもそれで諦めちゃうんだよね…カウンターで「グロ本読みたいのですが」って言うには勇気が足りないだって母の知り合いなんだうちの近所の図書館職員さん。
グロを…グロをください…どうか人目につかずに手の届くところにグロを。
これ書いててもう「グロ」がゲシュタルト崩壊しそうだなって思った。