ゆめゆめゆめ

これだから男はクソなんだよ!!!
…と、夢の中で片手に収まりきらないくらい悪態をついた末に夢うつつでも言葉にして目が覚めても収まりがつかないこの気持ちをどうしてくれよう。
なんちうか、特定の誰かとかじゃなくて、夢の中に出てきた男全員に対して同じことを思ったので、多分私の中の男のイメージがそんな感じで固定されてるんだと思う。
自分のことしか考えてなくて、やりたい放題やって、結果とか周りのことは深く考えなくて、しわ寄せが他にいっても知らんふり、尻拭いは全部女にやらせて当然、みたいな。
「誰が養ってやってると思ってるんだ」
…って、ずっと昔に一度だけ言われた言葉が今でも忘れられない。
それだけじゃなくて、昔、ずっと昔、私の周りには色んな男がいて、なんでだろう、優しく好ましかった人もいたはずなのに、嫌な記憶ばかりが強く根を張って、自分でもどうにもならない。
要するに、「男は総じてクズ」、という固定観念が、どうやってもいつまでも地味に消えない。
ので、たまに、本当にたまに、こんな夢を見たりする。
その上、現実でも意識してないと、男に対しては誰であろうと例外なくクソ扱いをしてしまったりもする。
困る。
本当に困る。
私が恋愛できないのもこの辺に原因があるのではないかと、真剣に悩んだこともある。
まぁそれは今はいい。
一番の問題は、男という人間がこの世に存在していること自体が私に対して大なり小なり不快感を与えるというこの現実、というか私の意識だ。
…だって、ぶっちゃけ、女の子と違って、男とか見ても楽しくないし大概スペースとって邪魔だし人によりけりだけど臭いしうざいしこのタイミングで裏の青年が出掛けに大音量で歌を歌い始めるのとかなんなの馬鹿なのアホなのその頭には本当に私と同じく脳味噌詰まってんの?って思わず思っちゃうくらいの意味不明さ。
あー、落ち着こう。
うん、男の人にだって、いいとことか、いい人だって、いるんダヨ。
…おおう、思ってもいないことを言葉にしたらどうしてもカタコトに、って言うかここまで心底思ってなかった自分に今びっくりした。
まぁ、一朝一夕でどうにかなるもんでもないかぁ。
というわけで、しばらくこのことは考えないようにしよう。
大丈夫、私の意識一つで赤の他人は男女問わず路傍の石ころと同等の存在になるから。
石ころを不快に思う程、私は狭量ではないのです。
そうして男の存在を許容する私マジ慈悲深いと一瞬本気で思った私はどうやら相当重症らしい。