私は、

ふと、気付いた。
私は、自分がどうしようもない人間のクズで社会の有害物質でしかないと思っていて、それは今も変わらないけど、それでも、私が違う自分を望んで頑張って努力すれば、私でも何かが出来ると信じたかった。
無力な自分を、認めたくない自分に、気付いた。
クズだよ。カスだよ。出来損ないだよ。知ってるよ。
でも、頑張れば、頑張って頑張って頑張れば、何かが出来ると、信じたかったし、今でも信じたい。
私は、客観的に見て自己評価が低いと思ってたし、そういうことを言われたりもしてきた。
だけど、小さい頃からずっと出来損ないの無能の邪魔者と言われ続けた私には、そんな客観的な視点を感じながらも、どうしても自信が持てなかった。
だけど、ずっと、自信さえあれば自分も何か変われるのだと、思いたかった。
そんな考えは、幻想だったのかな。
中二病こじらせたみたいな、そんな感じの、願望と言うか、思い込みだったのかな。
私はやっぱり無力な人間で、何も出来なくて、邪魔者でしかなくて、迷惑にしかなれなくて、そういう人間だったのかな。
嫌だな。
認めたく、ない。
たくさんたくさん諦めて、どうしようもないどうでもいい人生だけど、それでも、少しくらい、夢をみたっていいじゃないか。
だから、まだ、信じるよ。
本当に自分が無力なんだって目の前に突きつけられて認めざるを得ない状況になるまで、私は、まだ、足掻いていたい。
諦めてばかりで、いつか全部諦めるつもりでいるけど、それでも諦めたくないことだって、まだ、あるんだ。
馬鹿だって笑われても、どんなに貶されても、はたから見て滑稽でも、それでも縋り付かずにはいられない。
私は無力だ。
知ってる。
だけど、全くの無力じゃない自分になれる可能性だってあるんだと、こんな私にも何か出来ることがあるんだと、それでも信じていたい。
我侭で自分勝手で自己中心的で分不相応な望みだとも思うけど。
矛盾してるかな?
でも、そんな相反した自分を抱えて生きていくしか私に選択肢はない。
面倒だけど。
どっちも捨てられないんだから、しょうがない。
ああ、本当につくづく面倒くさい人間だなぁ(苦笑)