近況

最近の私は、鏡開きの日から毎日お汁粉を食べている。
何故ならば鏡開きに向けて前日からうちで一番大きい鍋いっぱいにお汁粉を作ったからである。
これは我が家の伝統行事であり、必ず行わなければならないことなのである。
そしてそのお汁粉はほぼ全て、私の胃袋に収まることとなる。
何故ならば、私はお汁粉が大好きだからである。
この時期に一年分のお汁粉を摂取することにより、また次の鏡開きの日までお汁粉欲を抑制することができるのである。
次の鏡開きの日まで、一年もの間、レトルトのお汁粉と懐中汁粉でお汁粉欲を誤魔化すことができるのである。
O・SHI・RU・KO!
いわば私はお汁粉教の信者であり、お汁粉のためにお汁粉をお汁粉お汁粉…ぐがが。
ちょっとバグった。
しかし今日は、まだ一口もお汁粉を食べていない。
何故ならば、起きたのが昼過ぎというか限りなく夕方であり、最近私毎日お汁粉食べすぎじゃね?と思ったり、風邪気味なので喉や体に良いものを食べようと思ったりしたことにより、朝ごはんをお汁粉にしなかったからである。
そして当然のように、おやつの時間もなく、現在夜である。
夕食は用意してある。
この寒い時期にピッタリの、体が温まる、栄養面を考えて野菜たっぷりの、シチューである。
あとは温めて食べるだけである。
完璧だ。
しかしどうしたことだろう。
お汁粉が食べたい。
何故ならば!私は!今日!一口も!お汁粉を食べていないのだから!!!
いやしかし、分かっている。分かっているのだ。
お汁粉を食べたら、夕食のシチューが食べれない。
私の胃はそこまで元気で大きくない。
おそらくお汁粉を、たとえ餅一個で食べたとしても、それだけで満たされてしまうだろう。
私の腹は、そういう腹だ。
しかしお汁粉が食べたい。
いっそ餅を入れずに食べようかとも思うが、おそらくそれでもそれだけで満たされて夕食などどうでもよくなってしまうだろう。
私の脳は、そういう脳だ。
しかしお汁粉が食べたい。
で、デザート…夕食後のデザートとしたらどうだろう。
いや、しかし、だが…量的に後で胃もたれしそうな気もする。
しかしお汁粉が食べたい。
もうお汁粉を食べないとお汁粉でお汁粉のお汁粉がお汁粉お汁粉ぐがが。
この溢れ出るお汁粉欲を、どうするべきか。
それが目下の私の悩みである。
とりあえずお汁粉お汁粉書いたら少しすっきりしたので、夕飯普通にシチュー食べよう。