みーぃきゅーん!

先日、友人に「本もCDもゲームも積みっ放しで何にもしてないなんて、お前はそれでもヒキコモリヲタか!!!」という感じの叱咤激励を受けたので、自分の中に全面的に漂っている病んだ感じのアレやコレやを押しやって801ちゃん的表現で言うところの中身出すことにした。
というわけで久々に読んだ本のお話でも。

今月発売したてのピチピチの新刊ですよ!
そしてこれで堂々完結です!!
待ってたの!ずっと待ってたの!!!
買った時は「そんな薄さで大丈夫か?」と思いましたが、全然「大丈夫だ、問題ない」でしたよ!!!
きゃほー、みーきゅんさいこー!!!!!
…とりあえず落ち着いてあらすじでも。
数年前、とある街に、陰惨な誘拐監禁殺人事件が起こりました。
犯人が死んで謎に包まれたまま終わったその事件、生き残った少年少女がいたのです。
だけど彼らは、その事件の結果、心がどうしようもなく歪んでしまったのです。
生き残った少女は、事件の記憶を忘れ、たった一人「みーくん」だけで完結する世界を自分の中で作り上げる程に、壊れてしまっていました。
生き残った少年は、事件の全てを記憶し、沢山のトラウマを抱えて歪んでそれでも少女ほど完璧に壊れることもなく、嘘ばかりついて生きていました。
そして、また、同じ街に、悲惨な連続殺人事件と誘拐事件が起こるのです。
これはそんな事件と、「嘘つきみーくん」と「壊れたまーちゃん」の、お話。
主人公は「嘘つきみーくん」の方です。
口癖は「…嘘だけど」
どうしようもないくらい嘘つきで正直で向こう見ずであざとくて主人公のくせにいつもなんかやられキャラでトラウマだらけですぐ壊れかけて全然器用じゃなくて無様でみっともなくて、それでもたった一つの為に頑張る人。
片やヒロインのまーちゃんですが、眉目秀麗でみーくん一筋、完全無欠に「壊れた」、他のどんなヒロインよりも包丁が似合う美少女です。
ここで誤解しないで頂きたいのが、まーちゃんは「ヤンデレ」ではなく、「壊れて」いるのです。
突き抜けちゃっているのです。
一応、普通っぽく生活はしてるけどもね。
思考回路が常人とは完全に違う世界の人なんだよねぇ。
それでも、時折覗く「素顔」が、いや、うん、うまい表現が思いつかなくて「素顔」って書いたけど、なんだろう……それがもうとてつもなくたまらんのです。
まーちゃん最高。マジ女神。
ていうか、十巻読んでホントそう思った。
そして主人公、「やっと、ハッピーエンドみぃつけたぁ」って、もう、うああああ!!!
ネタバレはしない。
だから素晴らしい最終巻だったとだけ言っておく。
ラブは世界を救うのだ!!!
…思いっきりどうしうようもなく嘘だけど。
ちなみに、基本的には一巻毎に完結したシリーズ物のお話となってます。
なので、一巻だけ読んで止めても大丈夫。
ただし、最終巻だけは全巻読破してから読んでください。絶対です。
そうそう、そういえばこのお話、各所にさり気なく別巻の伏線やら同作者小説のクロスオーバーやらが含められていて、一冊読むとアレもコレも読みたくなる摩訶不思議な小説です(笑)
十巻のエピローグは完全に宣伝でした。本当にありがとうございました。
あとこの小説の面白い所と言えば、地の文から騙り入ってるので、一回読むとどうしてももう一回始めから読みたくなってしまうとこですかね。
軽くネタバレですが一巻であーで十巻でこーでって、もう、狙うにも程がある。
ドストライクです先生。
ついでに言えば、全体的に色んな物のパロディな台詞やら文章やらをおもくそ使ってるので、ネタ元を知ってるとさらに楽しめるという特典付き!
わあ素敵!
ちなみに、同作者の人気小説な電波の方は買おうか迷って結局読んだことないんですが、U.N.オーエンが出てるっぽいので気になる…に、ニクいぜ畜生。
そして多分、某兄妹主役の小説とか、ルイージとトウキの話の続きとか、もし出たら、買っちゃうんだろうなぁ。
ていうかもうU.N.オーエンとあっきゅんの絡みは読めないのかな…。
みーまーよりも大好きな組み合わせでした。
ていうか好きなものが二つ並んでたらそりゃもう最高だよね。
まぁジェロニモさんとの組み合わせも捨て難いが。
…と、まぁ、未読な人を置いてけぼりにする話はここらで終わりにしたいと思います。
私の脳内はこのネタが2,3日は占拠してると思いますが。
ちなみに、私がこの本を買った理由の90%はタイトルと帯の「問題作」というアオリ文によるものでした。
残り10%があらすじ読んで、だったかなぁ。
とりあえずええと、グロ耐性がかなり低い人には、おススメ出来ない、かも?
あと、正義とかそういう信念とか持ってる人は、嫌悪感を抱く、かも?
あ、でも、全体的に病んでる毎巻死人が出るけど明るい話ですよ!
…うーん、嘘になるのかなぁ?
少なくとも陰鬱ではない……けど、問題解決の方向性が後ろ向きなのは確かかもしれない。
それでも私には面白かったです。
ええ、本当に。
あはははは。