駄目人間

今日は学校行ったけど、結局誰とも会話しなかった。
きっとみんな忙しいんだよね。
私が駄目な人間だから、きっと寂しいなんて思っちゃうんだ。
私の今の心の拠り所は友達だけだと、精神科の先生にもカウンセラーの先生にも親にも言った。
だけど友達にとっては私は全てじゃないんだ。
友達には友達の生活があって、やるべきことがあって、それをちゃんとやってるだけなんだから。
私が気まぐれに会いたい時に会ってくれるような、そんな便利なアイテムじゃない。
一人の人間なんだから。
卒業後の進路のことで今忙しくて、仕事で忙しくて、他にもたくさんやることやって。
私はただ、病気なんだとか言ってだらだら毎日過ごして。
こんな私が、会いたい、なんて言っちゃ駄目だよね。
邪魔になるだけだよね。
友達の生活侵食して、邪魔して、負担になるばっかりで。
それなのに、嫌なことばっかり考えちゃうんだ。
「みんなは、つらくなったら帰りたい家があって良いよね。」
なんて嫌な人間。


煙草で侵された肺が元通りになるには、たくさん時間がかかるらしい。
それでもいつかは治る。
だけど、リスカの傷跡はきっと一生残る。
いびつに歪んだ心は、きっと一生直せない。
この左腕は、まるで駄目な人間の証のようだ。
一生つきまとうんだ。
私はきっとこれからもずっと駄目な人間なのかもしれない。
こんな私を、どうして神様ってやつは裁いてくれないんだろう。殺せばいいのに。
生きる価値なんてないよ。