ほてる00:58

ってわけでちゃんと戻りました。
ホテルレビューしちゃうよ!


そもそもね、このホテル、立ってる場所から言って酷い。
駅の喧騒からちょっと外れたとこにある、静かな川縁とか言うと聞こえはいいけど、歩きながら多分こういう場所で通り魔的な犯罪が行われるんだと思った。


ふとホテルを見上げてまず思ったことは、「このまま引き返すべきかな」だった。
入り口はどっかのつぶれかけたアパートみたいな感じ。
で、でも外見だけで判断しちゃいけませんってよく言うしね!というノリでそのままイン。
中もやっぱり古くさかった。
というか、全体的に薄暗い。
んでなんか何十年前の?って感じの壁紙。
フロントにいたのが若いお姉さんだったのがまだ救い。


部屋は402号室だったんだけど、エレベーターがなくて階段で上った。
恐ろしいほどに客の気配がないホテルだと思った。
あたりは静まり返ってて、人の声ひとつ聞こえない。
しかも4階は節電のためか、階段あがってすぐの私の泊まる部屋の前しか照明ついてなかった。
暗い廊下の奥で、非常口の緑の明かりだけが煌々と光ってた。


部屋に入ると、廊下がいかにきれいにとりつくろってあったのかが分かった。
酷い。酷すぎる。


まずね、鍵がね、普通の民家のトイレにあるような、中からプッシュしてしめるやつなの。
いくらなんでもチープすぎ。
しかもドアノブぐらぐらしてる。


壁紙はもうベロベロにはがれたりしてて、そのすきまに貼り足した壁紙もすでに汚れてベロベロだった。
壁見えてた。
で、ふと見上げると天井へこんでて今にも抜け落ちそう。


…今からキャンセルってできないんだろうかと、ふと思ったのがこの時だった。


でも金払っちゃったしね!ってわけでめげずに室内チェック。
まぁホテルに泊まる時の習慣なんだけど。


まずはやっぱ、シャワールームじゃないですか。
今日も疲れたし、是非さっぱりしたい。
そんな気持ちでシャワールームらしき扉のノブを回すのだけど、どうも様子が変。


いやな、ドア開かないんだわ。


多分、建て付けとかそういう問題で。
とりあえずフロントに連絡しました。
部屋変えてもらうかぁと思ってたら、なんとホテルの人は力いっぱいにドアをこじあけて、さも問題ないと言わんばかりに「開きましたね!」と言ってのけました。
全身の力をいれないと開けないドアって…!
多分どこの部屋もこんな感じなんだろうと即座に判断したので、「はぁ…ありがとうございます」とか適当な答えを返しときました。


で、改めて浴室を見ると、これまた酷かった。
なんかとても古い民家の風呂のよう、というより、民家のがましだと思った。
天井にはびっしりカビが生えてるわ、全面不気味なタイル張りだわ。
あまりの恐怖に、せっかく開いたドアをそのまま閉めました。

怖くて中に入ることもできんかった…!


他にも、トイレと洗面所も同じようにタイル張りだったり、

内線電話がダイヤル式だったり、備えつけのクローゼットみたいなのが何度閉めても微妙に開いたり、テレビとか椅子机などの調度品が何十年前のだって感じだったり、部屋の鏡にヒビ入ってたり、壁がナチュラルに避けて内部見えてたり、エアコンは壊れてたり、ベッドのシーツに変なシミついてたり、様々な演出が施されてます。
 


まさにリアルホラー。


ホントはまだもっといっぱい表現しきれてないとこがあるんだけど、なんかもう疲れたよ…。
というのも、さっき外出から戻ってきたらフロントに人がいなかったのね。
で、横のボイラー室みたいな部屋が空いてたから覗いてみたら、痩せた女の人が洗濯物干してるの。
受付した時のお姉さんとは違う人ね。
で、声をかけたんだけど、何度呼んでもその人は黙々と洗濯物干し。
そういやよくみたらなんかやつれてて顔色も悪い。
ちょっと待って、あの人ホントに人間か?
そう考えた瞬間、本気で怖くなった。
いや、普通は私だってそんなこと考えないけど、この宿ならあり得る気がした。


でも結局なんか中の音がうるさくて聞こえなかっただけみたい。
まじでびびった。
そんなことで疲れました。


ベッドの寝心地がいいのが最後の救い。
ところでさっきから断続的に聞こえるボイラー音みたいなのがとても気になるんだけど、何なんだろう。
暖房つけてない(というか壊れててつかない)し、換気扇とかもないし。
持ってきたMD聴きながら今夜は寝ようと思います。


ちなみに、このホテルの名前出しちゃうと訴えられちゃうかもなんで内緒にしますが、もし万が一分かっちゃった人がいても黙っててください。
全部事実なんだけど、やっぱ名誉毀損になるよね。