口紅買いました

celesteblue2004-09-18

そもそも私という人間は、生物学上は女という分類に入るにもかかわらず、全く持って自分を着飾ることに興味がないんです。
なんだろう……なんか真っ当な女の子としての人生はもう十年くらい前にどぶ川に捨ててきたようなもんなんですが、あ、いや五年前か?……まぁ、どっちでもいいか。
兎にも角にも、さっぱり女らしくないわけなのです。
しかし一人の乙女として、それではいかんと思ったわけです。
うん、確か六年くらい前に。
ちなみにその計画は一年で挫折、その後高校時代は乙女回路とはほぼ無縁な生活を送ることになったのですが、それはまた別の話。
で、大学に入って世間の荒波に若干もまれたりすると、「あぁ!私は女の子だったんだ!!」と、ふと気付くわけですよ。
なんか普通の人々に触れて少しずつ感化されていったみたいです。
成人式で会った昔懐かしの友人にはことごとく「なんか普通っぽくなったね」と言われました。
しかしいくら自分で昔を思い起こしてみてもそこまで変人ではなかったような気がするんですが。謎です。謎は謎のままです。
そんなわけで、普通の感性を身に付けた私。
日々(正確には時々、気が向いたときだけ)女を磨いているわけですよ。(多分)
で、こないだ友人(年上の彼氏と交際中)と会ったときに、「いやぁ、私も女らしくなったっしょ!?」とか言ったら、なんか知らないけど『女らしさ分析』とかされる羽目に。


なんなんだこの展開。


case.1
「ちょっと!風でスカートめくれたら片手で可愛く押さえる!!」「え〜、めんどいよ…いいじゃんスカートの中身くらい、減るもんじゃな「駄目に決まってんでしょ!!!」


case.2
「あー、このかき氷ホントうまいねー。おっとこぼれた、あはははは」「ってねぇ、もっと可愛らしく食べられないの?ぐちゃぐちゃ混ぜない!!しゃりしゃり混ぜるの!(難しい)こぼしたときも可愛く!」「『あっ、やだぁ、こぼしちゃったぁ…』(片手を口元に当てつつ)とか?」「……そうそう、そんな感じ(半ば投げやり」


case.3
「あ、この服良いなぁ」「って、何で黒なの!しかも柄も暗い!!」「だって黒い服が好きだし…」「たまにはさぁ……あっ、コレとか似合いそう!(とか言いつつ白地に赤とピンクの大きめの花柄が描かれた重ね着用ワンピースを取り出す)」「…そんな軟派な服誰が着るのさ」「世の女の子はみんなこれくらい着てるんだよ!!!(怒」


……とまぁこんな具合に、ことごとく駄目出しをくらう始末。
中でも一番酷かったのが口紅の件でして、私が「化粧はしてるけど口紅はしてない」と言うと途端に怒り出す友人。
そんなに駄目ですか。
だってさ、ご飯食べると落ちるじゃない。
「だったらその度に化粧直しをするんだよ!!」
……あ、いや、そっちじゃなくて、口紅が食べ物に付着すると思うとなんか食べてて不快だなって言うのを言いたかったわけでね。
口紅が落ちるとかそんなことはどうでもよかったんだけど、世の女の子の気にするポイントはそこですか。…と妙に納得。


とりあえず総合評価からすると「まだまだ頑張りましょう」なんですけど、友人的最優先事項は「口紅を買え」ということらしく、そんなことを一ヶ月経った今ふと思い出したので買いに行ってみました。(遅い


とても長い前振りでした。


口紅を買えと言われたものの、世の中にはたくさんの口紅の種類があってドラッグストア(化粧品売り場に入る勇気はまだない)で立ちすくむ私。
とりあえず無難にこのへんかー?と思って買った口紅がコレ。
で、家に帰ってつけてみたら、似合わないのなんの。
ちょっと明るい色すぎた。ピンクすぎた。
小学生のはぢめてのお化粧ドッキドキ☆みたいな状態になってた。
いや、最近の小学生ならもっと上手く化粧するだろ。
現在のけい<最近の小学生
という図式が頭の中に浮かんで、ちょっぴり泣きたくなった一日でした。


ちなみにこの写真、折角だから似合わない具合を表現できるよう口紅を塗ったけいさんを映そうと思ったんですが、何度やっても上手く唇がうつらず(写真下手)、しまいにはなんか自分撮影会みたいな状態になってることに気付いて虚しくなったりして、止めました。
とりあえず色を見て察してやってくださると嬉しいです。
こんな色の口紅が似合わない女がけいです。