許して

これから言うことは全部、夢だから、寝言だから、許して。


殺してやる、殺してやる、殺してやる。
そう言いながら目が覚めた。
あまりのことに、布団を被って泣きながら、許さない、許さない、許さない、と呟いた。
あなたにとっては大したことじゃないかもしれない。
だけど私にとっては、心を、自分を、踏みにじられたような気持ちだった。
私を踏みにじった人を、私は許さない。
例え何をしても何倍にも返して泣きながら這いつくばって後悔させてやる。
許さない。
許さない許さない許さない。
殺して、やる。
自分のことじゃないと思ってるでしょう?
あんたのことだよ。
私は、この世でたった一人の人間を除けば、誰かに対して、特に顔見知りには、殺してやる、なんて一瞬思うことがあっても軽々しく言わない。
本当に許せないことをされた時でさえ、諦めて、耐えて、許そうと努力までして、何も言わなかったよ。
だけど、許さない。
許せない。
私はとても狭量な人間だから、許すことは、多分、どうやっても出来ない。
あなたが私を踏みにじったことを、傷つけたことを、あなたは忘れても、自覚さえなくても、私は忘れない。
どれだけ友達面して許したフリをしても、あなたを、許さない。



…朝目が覚めたら傍らの携帯にこんなメールが作成されてたんだけど、ええと、何があったんだっけ…?
あー、でも、おぼろげだけど、確かこの文章には続きがあって、というか同時に思ったことがあって、それで作成画面のままだったんですよ。
確か、私の一番最初の自殺願望は、行き場のない恨み憎しみから生まれて、私の「死にたい」って気持ちは「殺したい」と表裏一体なのかも、みたいな感じだったかな…?
それにしても何やら物騒な夢を見たんだねぇ。
ほとんど覚えてない…と書きながら思い返したとこで少し思い出しだけど、そんなに怒るほど大したことないような…。
まぁ私は、短気短気と小さい頃から家族に言われてたくらい、根は短気さんなんですよね。あんま自覚ないけど。
自覚がないのは、多分理由がある。
小さい頃、誰も彼もに怒って「殺してやる」と思う自分に嫌気がさすを通り越して恐怖するようになって、こう思うのは自分じゃない、と、心の中にもう一人の私を作って殺意を 押し付けたんですよね。
んで、私の中には自殺願望だけが残って、押し込められた殺意は吐き出し口がなくて今も私に死ね死ね言ってくるわけですが。
まぁ要するに、短気な性格を子どもなりにおかしな方法で矯正しようとして歪んだ状態が今の私というところですかね。
一応、改善の努力はしてるつもり…というかしたいんですがどうしていいか分からないのも事実。
でも短気で執念深いのはもう元々の性格なんで、どうしようもないかなぁ…。
性格の良い子になりたかったけど、私には無理みたいです。残念。
こんな子だけど、許して欲しいのです。てへ。