寝る気ゼロ

何かがわかるかと思って腕を切ってみたけど、何も変わらなかった。
当たり前だよね。
ああでも吐き気とかは収まった。
あと縦切りの素晴らしさに目覚めた。
なんか布を切るような音がするのな。
お肌の曲がり角かしら。それとも刃がそろそろ駄目なのかしら。
ってそれはどうでもいいからおいといて。
さっさと準備して、寝ちゃえば良いってわかってるけど、多分このまま寝たら私は明日の朝きっと起きない。
だって眠っている間は何も考えなくていいんだもん。
こんな気持ちいいことないよ。
死ねないなら、一生眠り続けていられたらどんなに良いかと何度も思った。
だけどいつだって朝が来て、目が覚めるんだ。
ずっと夜が明けないのなら、私はきっと死ねただろう。
だけど今日もきっと朝が来るから、私は生きなきゃならないんだと思い知らされる。
傷だらけの腕と、変われない自分を抱えて。