一日が長い。
楽しくない時間はすごくゆっくり流れる。
切れば何かしらやる気がでるかもしれないのに。
でもこれ以上傷跡増やしたくないよ…。
ああもう、こんな私のことなんか殺せばいいじゃんか…。
なんで生きろとか言うんだよ。
見捨ててよ。忘れてよ。「死ね」って言って。
もう迷わないから。もう会いに行ったりしないから。
だから死なせてよ…。
お前ら全員私を見捨ててくれさえすれば、私はすぐにでもあの川に行って飛び降りて来れるのに。
誰か私を殺してよ。
もうこんな不安定なもので繋ぎ止められてる命なんてうんざりだ。
あの女が私を産まなければ良かったのに。
そうすれば全部きっとうまくいったのに。
産まれてこなければ良かったとは、どうしても思えない。
たくさんの人に迷惑かけて、そんで幸せな気持ちにさせてもらって、それを否定することはできないよ。
だけど、私が初めからいなければ良かったんじゃないかとは思う。
そうしたらあの人は望まない夫婦生活をずっと続けることもなかった。
そうしたら私が傷つけてきたたくさんの人たちは、傷つかずに済んだ。
そうしたら誰にも迷惑がかからなかった。
今、こうして、見苦しく生きてることもなかった。
私が死んで誰かが悲しむこともなかった。
私なんかの代用品はどこにだって転がってるよ。
私なんかいらない。いらなかったのに、産まれてきちゃった。
産まなければ良かったんだ。
それとも産んですぐに川にでも捨てれば良かったんだ。
私はあの女を今でも恨んでる。あの女が私を産んだから。
あの女が私を産んだことは、間違ってたんだ。産むべきじゃなかった。
存在自体が間違ってるんだよ。
間違いは正さなきゃ。
でももう生まれてきちゃったから、どうにもならない。
どうやっても正せない。例え私が死んでも。
タイムマシンがあれば良いのにね。