ハウルの動く城

公開からずっと観たくて、ようやく行ってきました。
前評判では良いんだか悪いんだか、「まぁ結構良かったよ」というのが良く聞く感想でしたので、あんま期待しないようにして行きました。


やっぱりというかさすが宮崎作品、映像が綺麗!
ハウルの城にすっごい力入れたんだなぁって感じがしました。
個人的にはああいう古めかしい機械仕掛けは好きです。
今回風景描写はあんまりリアルなの出てこなくて、宮崎アニメの映像美がハウルの城に全て費やされた感がなくもないですが、それはそれで良かったと思います。
なにげに綺麗、ってところが良い。


音楽はまあまあ。
私的に可もなく不可もなく。
話の邪魔にはならないけどそこまで盛り上がれない。
まぁこれはいいや。


んで、物語ですよ。
やばい、ハウルがかっこいい!!!
ときめく!ときめく!
美青年ですよマジで。
キムタク声優とかって言うから声には期待してなかったんだけど、あんまキムタクっぽくなくて普通にかっこいい声だった。
いやキムタクがかっこよくない声だって言いたい訳じゃないんですけど。
素のキムタク声で棒読みされたら気分が萎えるなぁと思ってたもので。
ちなみに私的にベストハウルシーンは、ハムと卵を焼いてるとこと、寝てるソフィーを見つめるとこと、けだるげにドアを開けて帰ってくるとこと、寝込んでる時ソフィーに「ここにいて」みたいな台詞(うろ覚え)をいうとこと、引っ越しの時にチョークで床に魔法陣書いてるとこ、花畑で「ソフィーは綺麗だよ」みたいな台詞をいうとこ、そのくらいかなぁ。
……えっと、うん、なんか多すぎた。
まぁハウルはかっこいいだけじゃなくて、大分駄目な人なんですけど、そこがまた魅力ですよね。
完璧じゃないかっこよさってのが良い。


でも後半なんか唐突にソフィーラブっぽくなってた気がするのは私の気のせいでしょうか……。
サリマンから逃れて帰宅したハウル(鳥バージョン)とソフィーが話すシーンではいきなりソフィーが「あなたを愛してるの」(うろ覚え)とか言い出すし、まぁそれはソフィーがそういう人だとか夢だとか納得することもできるんですが、それに対するハウルの答えは「自分の呪いも解くことさえできないくせに」(さらにうろ覚え)だったじゃないですか。
でもその後のお引っ越し(この流れはまぁ分かる)で、また唐突に明るく登場してみたり、ソフィーの実家に引っ越すとか服を送るとかしてソフィーに物凄く気を遣ってる感があったり。
最初私空元気なんだと思ったもん。
でもその後のシーンでは「今は守るべきものができた。君だ」(例によってうろ覚え)とか言っちゃうし、もう完全ソフィーラブじゃないですか。
どこを!どうして!ラブになったのかっていう過程がない気がしてしょうがない。


んでもう一個ストーリーにケチをつけるならば、嫌にご都合主義過ぎない?
かかしが王子て!使い古されすぎた手だと。
でも王子のあのねばり強そうな想いには好感が持てた。
しかもなんで急にサリマンが「このくだらない戦争を終わりにしましょうか」とか言い出すのか。
だったらもっと早く終わらせろ。
なんか凄く謎も多いままで終わったしね……。
一つ一つの謎は凄く些細なもので、せいぜい観ててちょっと「?」って感じにつっかかるだけなんだけど、後で思い返してみるとその「?」が多すぎな気がする。
原作読みたい。


散々文句たれましたけど、結局やっぱ結構良い映画で、好きだって事には変わりないです。
やーもっかい観たくなっちゃったなぁ。


ちなみに現在の私の中のベスト宮崎映画。
1位 千と千尋の神隠し
2位 風の谷のナウシカ
3位 天空の城ラピュタ
4位 ハウルの動く城
5位 耳をすませば
……となっております。
ハウルは4番目に入りました。
千と千尋の一番は不動ですよ……v




そういや『ヴィタール』って映画も観たんですが、恋愛物としてはそっちの方が私の好みど真ん中でした。
ハウルはほのぼの好き〜って感じだけど、こっちは凄い鳥肌が立つような愛で。
評価はぱっくり好き嫌いが分かれてるみたいです。
チョコミントアイスみたいだね。
万人受けはしないけど、好きになったらもうはまる。
こっちはパンフレット(1500円←厚くて高い)買っちゃいました。
えへへ。