ねむい

しかしまだ眠ることは出来ないのである。
何故ならば、明日愛媛に行くことが決定したから。
私の平穏脅かし要因その3の襲来、もとい、父方の祖母が今日未明死にました。
祖父の葬儀から十日も経たないうちに体調を崩して病院に行き、ガンが見つかり、入院介護を余儀なくされ、それでも盆まで頑張ると祖父の四十九日名目で愛媛に行き最後に会った時には言っていて、先月には父から余命三ヶ月と言われていることを聞かされ、見事に私の平穏脅かし要因その3に認定された祖母ですが、ついに、とうとう、死にました。
お盆まで、もたなかったね。
先月体調が悪化して取り急ぎ父だけ愛媛に呼ばれたりもしたんですが、その時は父の弁によれば「前よりは元気」とのことだったので、油断してました。
ていうか、実はその3はこれで全部じゃなくて、母方の祖母も先月入院して、もう今までどおりの暮らしは無理だから施設に入れるかって話も出ててね。
まぁ、その辺諸々ひっくるめて、祖母達の不調への懸念が私の平穏脅かし要因となっていたのだけど。
一つ、片付いた、と、言えるのかな。
どうなのかな。
今朝方聞かされた時は、なんだかボーっとしてしまって、何も考えられなくて、何もする気になれなくて、とりあえずなんかこれは駄目だと思って仕事行って一日働いてきたら、多少気分が落ち着いてきたけど、実際のところこのことがどれだけ私への精神的ダメージになっているのか私にもよく分からなくて。
今は、平気な振りをしてるだけなのかもしれない。
後で落ち込むのかもしれない。
どうかな。
分かんないなぁ。
とりあえず、明日はお通夜で、明後日告別式なので、お通夜に間に合うように明日愛媛へと発つことになってます。
だって、…だって、可哀想で、申し訳ないもの。
ばあちゃん、あなたの孫は、誰一人として、あなたのことを好きじゃなかったよ。
あなたが可愛がってくれた記憶もあるけど、祖母に対する孫しての情はあったけども、それでも、好きになることは出来なかったよ。
多分、妹達にはそんな記憶すら残ってないから、好きになるのはもっと難しかったと思う。
そして、あなたが誰より大切にしていたうちの父より、その父の家族の私達より、きっと何倍も、あなたと一緒に過ごしていた家族の方が、あなたを大切にしてくれていたよ。
私達家族が大切にしなかった分、たくさん、たくさん、大切にしてくれてたよ。
だから、ごめんね。
だから、せめて、孫として、お葬式くらいには、行く。
それが私に出来るせいぜいだから。
それ以上は、好きじゃないから、ちょっと難しい、かな。
少なくとも今は。
死んだ人は美化されると言うけど、やっぱり沢山の時間の積み重ねがないと、死んだ時点での印象で止まったままなんだよね。
あなたを、好きにはなれなかった。
大切には、出来なかった。
それは、私だけじゃなかった。
だからそんなあなたが、可哀想だと思う。
そして、そんなあなたを大切にしてきた家族に、申し訳ないとも思う。
そんな気持ちを抱えたまま、私は行って来ます。
というわけで、今日は一日色々考えたりしながら仕事行ってガッツリ働いてきた上にその後喪服を買いに行って、またしても色々考えたりしながらいつもより時間をかけて夕飯を食べて(食欲ない)、なんかもう疲れて眠ってしまいたいのだけど、これから荷造りなのです。
終えるまでは眠れませぬ…。
それにしても、あとちょっとで今やってる短期バイトが終わるってのに、タイミング悪いなぁ、もう。
おかげで平謝りしながらお休みを頂きましたよ…出勤人数少ない日だったのに。
ていうか、お盆に帰るよって予告してたんだから、キッチリ気合いでお盆まで生きてて欲しかったよね。
完全に計算狂ったよね。
短期バイト終える→コミケ→お盆に愛媛→ばあちゃん死ぬ→一時休み→未定
という予定を立てて調整していたのに、完全に狂ったよね。
そんな死に方にも若干腹が立つよね。
うん、こんな孫でごめん。
しかし「本気で行くつもり?」との私の問いに、「だって行かないわけには…。でも四月に(祖父の葬儀で)帰ったばかりなのに、まただなんてお金が…」と言ったお宅の嫁よりはマシだと思うんだけどどうかな。
まぁ、もう何一つとして答えが返ってこないことは分かってるんだけど。
それでも言わずにはいられないっつーかね。
ああ、こんなことしてないで荷造りしないと。
今度はお仕事があるので、早々に帰るつもり。
来週の水曜までに精神科にも行かないとお薬なくなっちゃうし。
あああ、今気づいたけど、まだ平穏脅かし要因その2の痕が治ってない…。
目立つ痕は治ってて、後は治療痕だけだから、つっこまれたら虫さされとか言って誤魔化しとこうそうしよう。
…本当に、私の平穏はいつになったら戻ってくるんだろう。
さーて、とりあえず今夜は荷造りするぞう。