カウンセラーと精神科医

私は一人の人にしかかかったことないから他は分からないけど、ふと違いを比べてみたくなったから書いてみる。


精神科医の先生は、女の人で、一見穏和できっちりした印象の人だ。
だけど、きっちり叱るときは叱るし、駄目なことは駄目と言う人だ。
例えば、リスカとかODした後はやっぱ叱られるし。
勿論、頑張ったら褒めてもくれる。
間違った考え方してたら正してもくれる。
保健室の先生のイメージって言ったら分かるかな?
診察はいつも5分とか10分とかそこら。
割と混んでる日もあれば、すいてる日もある。
とりあえず一週間の出来事を聞いて、適当に処方箋を出したりする。
んで、ちょこっと助言とかくれたりもする。
だけどそのアドバイスは、いつも私には少しハードルが高くて上手く飛び越えられない。


カウンセラーの先生は、男の人で、やっぱり一見穏和で、でもどことなく抜けてるような印象の人だ。
いつも私の話を聞いて、同情したり、共感したり、感嘆したりした素振りを見せる。
凄く柔らかい空気を持ってて、だから私はその素振りが例え嘘でも騙されていようと思える。
この先生は私に物凄く甘い。
私がリスカしたって、絶対叱ったりしないで、まず傷の心配をする。
他の人のように、「リスカは止めなさい」とは決して言わない。
「いつか止められると良いですね」と微笑って言う。
カウンセリングはいつも1時間。
それだけの長い時間を、ただ取り留めのない私の話を聞いて、話が途切れたら何か話題を促して、そうやって過ごしてる。
いつも一番最後には、来週が今週よりももっと良い週であるための目標を立てる。
今週の目標は「リスカは週2回」
多分守れそうにないけど、でも守れなくてもこの先生は嫌な顔一つしないで、「大変でしたね、苦しかったですね」と気の毒そうに言うだろう。


そんな風に共通点もあれば対照的なところもある二人だからこそ、上手くやってけてると思う。
精神科医の先生の言う言葉には時々私にはキツイものがあって、それで悲しい気持ちになってしまう。
それをカウンセラーの先生に話して、すっきりさせる。
でも、甘やかされっぱなしだったら、多分私は正しいことを見失ってしまう気がする。
これが丁度良いバランスなんだと思う。
二人の先生に囲まれながら、また来週まで頑張ろうかな、と思える。
うん、頑張る。